1番近くて、1番遠い。

「おーい!音葉じゃんか!」


クラスメートが何人か来た。


「お。軒元(のきもと)じゃん!」


志連くんが声を上げる。


軒元、と呼ばれた人はロードバイクを押して歩いており、5人くらい人がいる。


「あ、まじ?女子もいる!」


なぜか喜んでいる。


「おい!いいだろ、これで!」


またまた出てきたのは、前会った皆川と2人くらいの女子だった。


思わず志連くんと顔を見合わす。


「…どうした?桜宮」


遠くから呼びかけてくる軒元くん。


横で音葉くんがすごいほど睨んでいる。


「俺らもいい?そこ行っても」


なんて許可をとりながらこっちにくる。


「…邪魔なの増えたな」


「「それは同感」」


ありゃ。みんな乗り気じゃない。


すると、急に風が吹いた。