1番近くて、1番遠い。

…と、その後。


志連くん私物のパラソルに入ると、バスタオルを貸してもらえた。


「志連って意外に用意周到」


亜湖が体を拭きながら言う。


「まあ、元々俺はこうするつもりだったからな。はい、音葉」


「どーも…っておいっ」


「音葉のちっちゃ!」


亜湖が吹き出して笑う。


バスタオルに比べて、ハンカチサイズのを渡された音葉くんは苦笑する。


「お前のもらうわ」


一瞬にして志連くんのフェイスタオルとすり替えた。


「…おいっ!何勝手にすり替えてんだよもう…」


と言いながらもう一つのタオルを出す。


「何個持ってるの!?」


「一応入れてきたのが正解だったな」


意外だなぁ。