1番近くて、1番遠い。

「華の高校生でしょ?いくらなんでも青春を過ごさなくちゃ!」


みんなTシャツに短パン。


って言うか、学んだんだ、華の高校生。


「何するの?」


「そりゃ、海には入れやしないけど浅瀬ぐらいはいける。今日だけなんもかんも忘れて遊べ!」


志連くんは行くぞ!と走り出す。


「ほら!美柑ちゃん行くよ!」


亜湖も走り出す。


「ほら、行こ」


音葉くんが手を差し出してくれる。


「うん」


私はその手をとり、立ち上がった。


2人で海へと走るその姿は本当に、心が汚れてしまった私が望んだ、



立派な青春像だ。



「うわっ!冷てぇ!」


音羽くんがはしゃいでいる。


「おーら!音葉に攻撃!」


志連くんは音葉くんに海の水を手で掬ってかける。


「おいっ、もうちょっと後だろそれは!」