1番近くて、1番遠い。

なぜかその人はニヤッと笑った。


するとこちらへ来た。


「コイツ、俺の元で遊ばせてやってもいいけど?」


私は手を掴まれたのだ。


「…何」


「さて。アイツはどんな非道な奴か思い知らせてやる」


音葉くんを見てみると、目が本気になっていた。


横でベラベラと喋っている隙に音葉くんは走る。

「…うおっ!?」


私は空いている足で横に投げ飛ばし、音葉くんは頬を殴っていた。


「…お、お前っ!」


「いつこいつに触っていいと言う許可が降りた?」


「お前に許可なんか、」


そう言った途端、ソイツを殴り飛ばした。


「消え失せろ」


「くっ!」


そして後ろの奴は危機を感じて中心にいたものを連れて帰った。


それを見送ると私は忘れかけていた丸田励衣に向き直る。


「…私の助言はここまで。足を洗った丸田、期待してる」


私はそう言い、くるっと向き直る。


「麗。帰ろ」


「はいっ!」


それを音葉くんと丸田励衣が呆然と見つめていたことは知らない。