1番近くて、1番遠い。

「…お。俺に相応しい相手が来たようだ」


ソイツが見たのは横で見ていた開闢…、音葉くんだった。


通常では総長がウロウロ歩くことはまずないが今は緊急事態だ。


「…俺らがお前らに相応しいわけがないだろ」


「あ、俺らの方が上だって?お前意外と、」


「俺から見たらお前なんかそこら辺に埋まってる石だわ」


音葉くんが急に毒舌になった。


「…はぁ?お前どれだけ馬鹿にすれば気が済むんだよ」


「お前がここから去るまで?」


その目つきが音葉くんが完全に”開闢総長”に見えた瞬間だった。


音葉くんは前髪を後ろへ流すような仕草をして、指を鳴らした。


「俺が去る前にお前を消してやる…!」


すると大群が開闢に向かった。


それを音葉くんが手を出す前に後ろにいた人たちが前に出てきた。

「…めんどくさ」


その声ははっきりと聞こえた。


騎虎の総長らしき人も聞こえたらしく。