1番近くて、1番遠い。

[紅蓮~side紅蓮総長・巫亜湖~]

まさか、美柑ちゃんだったなんて。


あたしは邪魔な者を退けながら考え事をする。


この街に存在する、第4不良グループ。


その中にレディースもあり、その第4グループの中で1番下なのはあたしたち、紅蓮。


そしてレディース1位を飾るのは閃光。


閃光のことは実際、尊敬していた。


閃光総長はズバッとものをいい、自分の陣地のことを1番に考える。


そんな形態のグループもいるのかぁ、なんて思っていたらなんと美柑ちゃんが総長だったのだ。


そう言われれば美柑ちゃんの性格に合っている。


美柑ちゃんは、ものをマイルドにしながらもしっかり意見を言うことができる子だ。


それに、仲間思い。


これを不良に置き換えると閃光総長。


大レクの件もあってから、そう言われればそうなんだと思うことはできるけど、まだ全てを理解することができない。


「帰ろ」


私は佐沢河川敷にいた五橋レディース第2位、黒虎(こくこ)を放り出し、元いたところに戻る。


すると、誰かの影が見えた。


「開闢」


「紅蓮」


お馴染みの音葉だ。


「まさかお前だったとはな」


「それはあたしのセリフだよ」


黒い特攻服を着て後ろに2人、護衛みたいなのをつけている。