1番近くて、1番遠い。

「…今頃大丈夫かなぁ」


巫が紅蓮だって気づいた時はすごく驚いた。


桜宮なら前の件があったからまだしも、巫は予想がついていなかったからだ。


「総長が誰かの心配するなんて珍しいですね?」


横の陽(よう)がそう言う。


「こんな俺でも一応高校生なんでね。青春真っ只中なんですよ」


「…ふーん。どうせ俺はそんな青春してませんよっ!」


俺の言葉で分かったらしい。


「お前男子校だもんな」


「鳳雛に落ちたんだから仕方ないじゃないですか」


友哉は高校1年生。俺同い年だ。


「でもなぁ。お前に冷やかされるのも嫌だからこれでよかったんじゃねーの」


「それは総長に限ってですよ!…どうせ俺には彼女など一生出来なんです」


友哉は少し落ち込んでいた。


「お前なぁ!そんだけ顔が良くてどこの女子がよって来ないと思ってんだよ」


俺は周りの奴がなんだかんだしているすみで友哉の頭をぐらぐらと揺らす。


「うわあぁあ~」


「お前も頑張れよ!」


言うことが特になかったのでこの話は切り上げる。


「もしかして、閃光の総長とかですか?好きなの」


「いや、違う」


「え!?」


友哉にとっては予想外の言葉だったらしく声を上げている。


「一般の人ですか」


「いや?」


「ええ~!?」


そして俺が出るまでもなく、牙城の下っ端が色々やってくれたので俺はその後家に帰って夕食を食べた。


あ、気になる?夕食のメニュー。


シチューだった!

牙城、五橋第2位・強靭(きょうじん)制覇。