1番近くて、1番遠い。

その場にいる私と志蓮くんを除いた全員がこう言った。


「そ、それに総長…、あの、さっきのって開闢なのでは…」


麗も続いていう。


「んー、菜緒は知らなくていいかな…」


「いや、そんな深刻な状況じゃないんだけどな!?」


あ、俺“今は”全然危害与えないから大丈夫だよ~!と、志連くんは“いつも通り”で言う。


「牙城の総長がそんなんでいいの?」


「…よくないな!」


「なんでそんな自信満々に…」


「だってあれでいるのキツいんだもん」


「私はなんか切り替わるから全然気にしてないけどね」


「スイッチ見たいなのあるのかよ!?」


「スイッチ…、うーん。よく分かんないけど」


動揺している部下を置いて志連くんとそんなことを話していたら1人の女の子が転んでいた。


「大丈夫?」


私はしゃがんで女の子に聞く。


高校生くらいの女の子で、鳳雛学園の制服を着ている。


「…だ、れ…、」


そう言って私の袖を掴むので思わず後ずさった。