1番近くて、1番遠い。

そしていくつか歩くと住宅街はボロボロにされていた。


玄関のドアは開けられ、車の窓はボコボコ、花壇の花も折られている。


「ここまでするものなの…!?」


これは酷すぎる。


住宅街が一瞬にしてこんなに無惨になってしまうなんて。


「許されると思ってんのかな?」


また散策していると、私は、なかなかの人数がいる溜まり場を見つけた。


そこには亜湖と志連くんがいたではないか。


志連くんは大勢がかかってきて、亜湖に気づいていない。


「美柑ちゃん!?」「桜宮!?」


亜湖が掴まれている手を振り払う。


「いくら亜湖と敵対してても顔に傷を作ることは許さない」


「なんだよてめぇっ」


襲いかかってくる隙をついてバランスを崩し、男の体を踏む。


「そうやって自分で脳筋になってるからこうなんの。一回頭を使いなさい」


もうここは大丈夫か。


牙城と紅蓮がいるし。


特攻服で分かっちゃうのがいけないんだよなぁ。


「それじゃ」


私はこう言って後を立った。


なんか私、かっこ悪かった気がする…


「桜宮…」「美柑ちゃん…」


なんて呟いていることは私は知らなかった。