そして、リビングに座らせてもらうと、音葉くんのお母さんもいた。


「初めまして。…ではないな。こんにちは、琴世の父親です。音葉武尊(おとは たける)です」


「初めまして。母親の音葉火乃香(おとは ほのか)です」


2人とも立って挨拶をしてくださった。


「初めまして。桜宮美柑です」


「美柑さん、か。綺麗な名前だね」


「ありがとうございます」


名前を褒められるのは素直に嬉しい。


「そして琴世。あの閃光とやらは嘘か?」


「…嘘じゃないけど」


音葉くん、そんなこと言っていたんだ…


「私は、現閃光総長です」


「…琴世が何をしている分かってらっしゃる?」


「開闢総長、ですよね。承知しております」


その後、沈黙が流れる。


「僕は許可する。が、火乃香はどうなのかね?」


「美柑さん、ちょっと質問してもいいかしら?」


「なんとでもしてください」


な、なんか変に緊張する。