秘密の授かり出産だったのに、パパになった御曹司に溺愛し尽くされています


私の申し出に、秋人は快諾してくれる。

西館の連絡通路は、そのまま綺麗な状態であった。

雪平さんを変に疑ったりして、罪悪感さえ覚えてしまう。

現在の時刻は午前四時。秋人と警備員さんと一緒に、本館に移動し階段で七階まで昇ってゆく。

一番早くても、人の出入りは朝六時ごろになるらしい。

七階の一番突き当りにあるイベントスペースが見え、私と秋人は貴船フラワーが主催するフォトスペースに歩みを進める。

「……っ!」

先を歩いていた秋人が、突然動きを止めた。

驚きながら彼の視線の先を見てすぐ、私も言葉を失う。

「……っ、うそ……!」

大きなハートのオブジェが三つともその場に倒れており、足で踏みつけられ装飾していた花がぺちゃんこになっている。

そして……私が装飾をした透明の糸で吊るしていたミニブーケはすべて切られており、無残に床に散らばって、踏みつけられていた。