重たい気持ちで電話をかけていいか尋ねると、すぐに秋人から着信が鳴る。
『結愛、こんな夜中にどうした? 何かあったのか?』
彼の声は真剣で私を心配してくれている。
秋人の声に安心して、ほんのわずかに体の力が抜けた。
「ごめん……実は今日、雪平さんが私のところにやってきて……」
今日あった出来事、そして今の不安な気持ちを躊躇いがちに吐露した。
すると静かに私の話を聞いていた彼は、深いため息をつく。
『……分かった。もしかしたらだが、雪平は明日のイベントになんらかの危害を加えるつもりなのかもしれない』
秋人の憶測に、サッと血の気が引く。
「え……? それはさすがに……」
『ああ、考えすぎだろう。でも結愛の実力を証明するのは、明日のイベントしかないんだ』
秋人の仮説に妙に納得してしまい、もうそうとしか思えなくなってくる。
でも、危害を加えるってどうやって?
『念のために今からフォトスペースを確認してくる。結愛は明日に備えて寝ていてくれるか』

