秘密の授かり出産だったのに、パパになった御曹司に溺愛し尽くされています


秋人の言葉に思わず後ろを振り返ると、優しい笑みを向けられた。

「重いか?」

「……ううん。私もそう思う。どれだけ生まれ変わっても、私も秋人といっしょにいたいな」

秋人は私の言葉に嬉しそうに目を細め、私の唇にそっと唇を当てた。

彼の温もりに包まれて、夢の世界に誘われる。

あれ、ここどこ……?

久し振りに見た夢では、ベビーカーを押す秋人と私が、満開の桜並木を歩いていた。

あやめが楽しそうに笑っている。

彼女の花言葉である『希望』に満ち溢れた、温かい夢だった。

あやめ、ありがとう。

秋人と私のところにやってきてくれて、家族にしてくれて。

これからはふたりで、あなたを大切に育ててゆくから――……。

そう心で唱え、私はさらに深い眠りについた……。