部屋に戻り、花束をテーブルに置いてすぐに性急なキスが降ってきた。
体をしっかりと逞しい両腕に包囲され、激しく求められる。
「はぁ……ん………」
呼吸さえも許してもらえない。
自分に集中しろとばかりに、濃厚に舌が絡んでくる。
頭の中も、心の中も、秋人で一杯だ。
幸せだけど、切ない。
彼の熱を近くに感じるほど、彼が愛おしくて苦しくなる。
「愛してる、結愛」
「私も………」
呼吸が整わず、そう答えるので精一杯だった。
火照った体を預けると、彼は私の腰を抱いてベッドに横たわらせた。
枕元に腕を突き、熱が孕んだ瞳が私を見下ろす。
「結愛。俺と離れている間、他の男と付き合ったりはしたのか?」
あやめが自分の子だと知っても尚、私が他の男性と関係があったのかが気になるようだ。
独占欲を滲ませる彼が、少しだけ子供っぽくて可愛く思える。
でも私のことをたくさん考えてくれることが、この上なく嬉しい。
「一度もない。三年間、秋人のことを忘れられなかったから」

