「……っ!」
遅れて全身の震えが襲い、目の前が真っ暗になる。
先ほど、母たちからおかしい雰囲気などはなく、まさに青天の霹靂だった。
「あやめちゃんにプレゼントを渡すつもりもあったが、今日の目的はどちらかというとこの話を君の両親にするためだった。クリスマスなら全員家にいる可能性が高いだろう」
「そんな……」
秋人はもう何もかも知っているのだ。
あやめのDNA鑑定の結果が出たら、隠すことは不可能。
頭が混乱し、言葉を失う。
神様、私はどうしたらいいですか……?
「結愛……三年前、君は姿を消す直前、体調がとても悪かった。あやめちゃんを妊娠していたとしたら、悪阻が始まるタイミングとぴったりだ。違うか?」
「私は……」
声が震え、涙がこみ上げる。
秋人の前に現れるつもりは一生なかった。
秋人を困らせたり、大変な目に遭わせないようにこれまで努力を続けていたのに。
すべてが水の泡だ。
「君の口から聞きたいんだ。あやめちゃんが俺の子なのか……」
秋人の振り絞る声に意識が戻り、俯いていた顔を上げる。
切れ長の瞳が揺れている。とても苦しそうで、切なげだった。
秋人は事実を知ってさらに苦悩したのだろう。
そう思うと自分の中で何かが弾けた。
もう、ウソはつきたくない。
秋人にも、自分の心にも。
だって私は、今でも秋人を愛しているのだから……。
「…………秋人。あやめは……私たちの子だよ」

