「……っ」
秋人は私の目の奥を見つめ、真相を問いただす。
やはり、秋人は何か気づき始めているようだ。
でも、あやめの出生に関しては、宮森さんだって秋人の父だって知る由もない。
「そう、よっぽどだったの。だから何もかも忘れることにしたの」
無理矢理笑顔を作ると、彼は表情を無くし、じっと私を見つめる。
秋人は、どこまで知っているの? 私たちの間に起きたことを……。
喉元までその言葉が出かかり、必死で飲み込む。
秋人は何も言わない。
私が先に話すのを待っている様にも見える。でも私からは何も言えない。
沈黙の時間が続いていると、秋人はうっすらと唇を開いた。
「結愛……あやめちゃんの父親は、俺じゃないのか?」

