ピピピ。
セットしていたアラームが鳴った。
朝8時半。
日曜だけあって通勤客の少ない駅に俺は向かった。
慎之介の奴はここに行けばわかるって言っていたが、一体何があるって言うんだ。
駅の改札に向かう壁際に立ち行き交う人たちを見ながら不安な気持ちになる。
その時、
「まま、きょうはばあばいく?」
たどたどしい言葉で話す子供の声。
その声に聞き覚えがあるような気がして、視線を向けた。
歩いているのは小さな男の子。
帽子をかぶりビニールでできたスイミングバックを持っている。
少し距離があって顔ははっきり見えないが、3歳くらいだろうか、色白でかわいい男の子だ。
そしてその横を歩いている女性。
手を繋いでいるし、子供が「ママ」と呼んでいるところからすると、母親に間違いない。
細身でスタイルがよく、身長の高い・・・嘘だろ。
あれは、沙月だ。
セットしていたアラームが鳴った。
朝8時半。
日曜だけあって通勤客の少ない駅に俺は向かった。
慎之介の奴はここに行けばわかるって言っていたが、一体何があるって言うんだ。
駅の改札に向かう壁際に立ち行き交う人たちを見ながら不安な気持ちになる。
その時、
「まま、きょうはばあばいく?」
たどたどしい言葉で話す子供の声。
その声に聞き覚えがあるような気がして、視線を向けた。
歩いているのは小さな男の子。
帽子をかぶりビニールでできたスイミングバックを持っている。
少し距離があって顔ははっきり見えないが、3歳くらいだろうか、色白でかわいい男の子だ。
そしてその横を歩いている女性。
手を繋いでいるし、子供が「ママ」と呼んでいるところからすると、母親に間違いない。
細身でスタイルがよく、身長の高い・・・嘘だろ。
あれは、沙月だ。