「沙月はこのままお母さんに付き添うべきだ。仕事は俺の方で何とかするから」
「いや、でも・・・」
状態は落ち着いているようだし、そもそも付き添いが必要な病状でもないらしい。
そうなれば仕事に戻るのが当然だと思うけれど。
「お母さんが倒れて緊急搬送されたんだぞ。こんな時に娘が側にいなくてどうするんだ」
「でも」
「ダメだ、付き添ってあげなさい」
「でも・・・」
そんな事を言っていたら仕事にならないと、反論しようとした。
結婚もせず子供を抱えながら一家の家計を支えようとすれば、多少の無理だって必要になる。
それはもちろん母さんのことに限らず、自分自身や凛人の体調不良のときにも少し無理をして仕事に出る時はある。
きっと、尊人にはそのことがわからないんだ。
「三朝さんでしたっけ、母を心配していただくのはうれしいのですが、本当に大丈夫なんです。母のことは僕が見ていますので、姉は仕事に戻らせて下さい」
色々と後ろめたさがあり尊人に言い返せなかった私に代わり徹が言ってくれるが、
「ダメだよ。少なくとも病院にいる間は沙月が側についていてあげるべきだ」
尊人さんは譲りそうもない。
困ったぞ、本当に困った。
このままではらちが明かない。
「いや、でも・・・」
状態は落ち着いているようだし、そもそも付き添いが必要な病状でもないらしい。
そうなれば仕事に戻るのが当然だと思うけれど。
「お母さんが倒れて緊急搬送されたんだぞ。こんな時に娘が側にいなくてどうするんだ」
「でも」
「ダメだ、付き添ってあげなさい」
「でも・・・」
そんな事を言っていたら仕事にならないと、反論しようとした。
結婚もせず子供を抱えながら一家の家計を支えようとすれば、多少の無理だって必要になる。
それはもちろん母さんのことに限らず、自分自身や凛人の体調不良のときにも少し無理をして仕事に出る時はある。
きっと、尊人にはそのことがわからないんだ。
「三朝さんでしたっけ、母を心配していただくのはうれしいのですが、本当に大丈夫なんです。母のことは僕が見ていますので、姉は仕事に戻らせて下さい」
色々と後ろめたさがあり尊人に言い返せなかった私に代わり徹が言ってくれるが、
「ダメだよ。少なくとも病院にいる間は沙月が側についていてあげるべきだ」
尊人さんは譲りそうもない。
困ったぞ、本当に困った。
このままではらちが明かない。



