「ここは……?」

さっきまで学校の廊下にいたのに、急に全然知らない場所にいることに戸惑う。

「あなた……同じクラスの相生さんじゃない」

「フシギさん……?」

今までのことを見てきた身になると、私にたった一人話しかけてくれていたフシギさんに恐怖心を

抱いてしまう。

そんな私の気持ちを察したのか、危険じゃないとアピールするかのように両手を少し上に掲げた。

「安心して相生さん。ここでは私は人間に手を出せない。そう言う決まりだからね」