そんなことを本人に言えるはずもなく、俺はそのままフシギについていく。

身長の割に歩くの早いんだな……。

百七十五センチの俺より断然低く、見た感じ百五十センチ代。

それほど足が長いとも言えないし……陸上部かなんかか?

でもなんか、印象的に部活してなさそうだしな……。

「結衣斗くん?ついたよー」

「あ、おう」

いつの間にかトイレに着いていたみたいで、フシギにおもいっきり体を揺さぶられた。

それにしても、意外と力強いんだなフシギって。

「三番目の扉〜っと」