は?

花子さんチャレンジ?

大真面目な顔でそう言うフシギの瞳は、これから起こることに胸を踊らせているのか、とてもキラキラ

していた。

そんな瞳に俺は少し怯んでしまったけど、そんなことは気づかないふりをする。

天才は七不思議を自分から探しに行こうとはしないんだよ。

まあ、いきなりそんなこと行ったら流石に気の毒だからなんなのかは聞いておくか……。

「なんだそれ」

てか、わかったって何がだよ。

「いや〜、結衣斗くんが花子さんの話を怖くないとか言い出すからさぁ。私がわざわざ誘ってあげてるんだよ」

こいつ、めっちゃ上から目線じゃねーか……。

「質問の答えになってねえし。それにわざわざとかいらねえ」

「そんなこと言わずにさ!夜の十二時に校門前に集合ね」

「勝手に決めんな。って、おい聞いてんのか!」

集合時間だけ言って俺から離れていくあいつをただ見送ることしかできない俺、ひ弱なのか?