していた。

「じゃあ、別々に探そっか。私は音楽室の方に行くから、真衣は反対側をよろしく」

「え、ちょっ」

慌てて呼び止めた私の声は洋子には届かず、そのまま走り去っていってしまった。

さすが陸上部……。

私も陸上部だけど……。

「それにしても……」

取り残された途端、真夜中の学校に忍び込んでいることを実感してしまう。

うっ……。

余計なこと言わなかったらよかった……。