二人で手をバタバタさせて叫ぶ。

「あの、それって怖がってる……?」

「うん!めっちゃ怖い!真衣、これまあまあ怖いね」

「そうだね。でも洋子ほどビビってないよ、私」

もう、洋子の強がり。

「うっそだぁ」

「嘘じゃないもん」

私たちがしょうもないことで言い合っていると、フシギっちが困ったように私たちにある

提案をしてきた。

「そんなに勝負したいなら、今夜学校に忍び込んで、どっちが人体模型から逃げられるか