「リオナ様の写真集をあげる!」

「え⁉︎本当に?いいよ!」

こいつ、本当にリオナ様のこと好きだな……。

まあ、生前はアイドルなんて推せなかったから今みじかに可愛い奴がいたらそうなるのは

当然なのか……?

まあ、とりあえず、いざという時のために全員の七不思議の写真集を作っておいて正解だったな……。

「よかった……じゃあそろそろ寝ますか」

すっかり言葉遣いが元に戻って、あらかじめ用意していたトンネルをフシギのことを

促しながら通る。

「それにしても、大鏡しかゲートを作れないのがなぁ……」

「だよねぇ…私も自分で作ってみたいなぁ……」

それを待っていたかのように扉の前を走り去っていった人影に気付かずに。