目の前にいる七不思議たちの過去が、思うように頭に入ってこない。

この世の中に本当にこんなことがあるなんて思っていなかった。

「ねえあかず。もう過去を話したし終わりでいいのかな?」

「僕にはわからないですね。レオン様どうしましょう」

「まあ待て。こいつが何か言いたそうな顔をしている」

レオンがそう言うと、みんなの目線が私に集まった。

「えっ⁉︎」

「相生さん、話したいことって何?」