私たちはそこから学校に入って、噂の理科室を目指す。

「ね、ねえ洋子…噂だと夜中にはもう動き出してるんだから理科室じゃなくて周りを探そうよ」

「んー、そうだね!ナイスアイデア真衣!」

そう言いながら理科室に向けていた足を反対方向に向け直した洋子。

よ、よかった……。

この後私は自分で言ったことに後悔することを知らず、理科室に行かなくて良いことに安心していた。

「じゃあ別々に探そっか。私は音楽室の方に行くから、真衣は反対側よろしく!」

「え、ちょ」