二人で手をバタバタさせて叫ぶ。

「真衣、これまあまあ怖いね」

「そうだね。でも洋子ほどはビビってないよ、私」

「うっそだぁ」

「嘘じゃないもん」

私たちがしょうもないことで言い合っていると、フシギっちが困ったように私たちの間に手を挟んで止めた。

「ねえ、二人とも怖がってる?」

「もちろん!怖かったよ。行ってみたくなったし!ていうか行こうよ!」