「どうしたの?」

「俺、こっちだから」

「え?一緒に帰るって…」

「は?マジで帰れると思ったの?んなわけねぇだろ、ただあの場から抜け出したかっただけだよ」

「じゃあ私は、いつリクトくんを好きにさせたら良いの?」

「んなの自分で考えろ」


そう言ってリクトくんは私に背を向けて歩き出した。

なんなのアイツ、でもなんか燃えてきた。



-次の日-


「リクトくん!おはよう!」

「おはよう、リヨちゃん」


いつもの笑顔で返事をしてくるリクトくん。

よし!スタートは順調だ。


-昼休み-

「ねぇリクトくん!お昼、一緒に食べない?!」

「ごめんねぇ、先約があるんだ」

「あ、そっか」

「また誘ってね」


リクトくんは自分の席から立ち上がり、私の頭をポンポンと優しく撫でてきた。