「リヨちゃん、分かりやすいなぁ。なんか、ムカつく。いじめたくなっちゃう可愛さだね」

「それ褒めてるの?貶してるの?」

「褒めてるんだよ」


からかいながら言うソウヤくんに私は気恥ずかしくなり、顔を赤くする。


「好きだよ」

「え」

「一目惚れしちゃった、リヨちゃんに」


さっきのソウヤくんからは考えられない真剣な瞳で、そう言ってきた。


_____ドキンッ


私なんかを好きになってくれたのは純粋に嬉しい、けど私には…


「分かってるよ。困らせて、ごめんね」

「ソウヤくん…」


ソウヤくんは眉を下げて少し切なそうな瞳で、そう言った。

私、ソウヤくんを傷付けちゃったんだ。


「ありがとう、好きになってくれて」

「うん」


ソウヤくんは笑顔でそう返事をして、私の頭を優しく撫でてくれた。

こんな時までリクトくんを思い出すなんて私は相当、彼を好きらしい。

すると……