「氷、行くよ。」
「うん。ちょっと待って。」
「今日で、なにもかも終わらせる。」
「そうなんだ。」

と、言い少し寂しげな、顔をした。

ー...

姫ぎみ家

(これで終わり。)私は、そう思いながら、姫ぎみかいじの胸の前に鉄砲を向けた。そのとき...

「やめろ!」
「そんな声がする。」

その声で起きたのか、かいじは、目を開けた。

「君は、茜家の子か?」
「何で私の本名を知ってる。」
「君は間違えている。しかし、私も間違えていた。殺したいなら殺せ、かまわない。」
「やめた。」
「なんで?」

と、言う顔をした氷を見て、私は、

「茜家の名前を知ってるってことは、裏になにかあるでしょ。」
「君は、頭が、いいね。茜 名雪(あかね なゆき)でも、裏には、なにもないよ。」
「なんで、そんなこと言うの?殺したくせに。」
「殺したんじゃない。あれは、自殺だ。」
「え?」
「私が、彼らをいじめていたんだ。」
「まさか...」
「そのいじめのせいで、彼らは死んだ。」
「...」
「ご主人様!」

と、後ろから走って来た今川が、来た。

「私の目的果たした。」
「ちょっと待って、確かにあんたは、いけないこといっぱいした。だけど...」
「いいの。離れて。あんたは、本当のあんたは、今川 氷来(いまかわ すいら)これからは、氷じゃなくて、氷来。」
「...」
「今川。みんなにつたえて、死神は、死んだってね。」
「は?」
「じゃあね。」(ありがと)

バン!打った音は、ヘアじゅうに響きわたる。

私は、目的を果たした。もう、一人じゃない。
その日、世界中で恐れられた死神が、死んだ。

ーー...

「2月5日。あの世界中で恐れられた死神が、自殺した。との情報が、来ました。
名前は、死神 茉優16歳でした。身元を調べると、小学生のころから親が、いなく、一人で、生きていた。との情報でした。」

氷。姫。今川。ありがと。でもね、死神ってずっと生きちゃうんだ。

「こら、起きなさい名雪。もう学校の時間でしょ!」
「はーい。」
テレビ
昨日殺人事件がおこりました。犯人はまだわかっていません。