寂しい姿の木々が、一、二本、窓の外に見える。


 こんな虚しい風景を、秋の終わりの頃から毎日見ていたのかと思うと、なんともいえない感情が僕を襲った。




「久しぶり」
「……来たんだ」




 躊躇いがちに、お互いぎこちない挨拶を交わす。




 ベッドに腰掛けている晴音。

 ぼんやりと窓を見つめるその瞳には、一体何が映っていたのだろう。




 晴音は、事前に聞いていたとおり、少し、でも確実に、腕や足が細くなっていた。