ふたりを囲んでいる輪を、うしろからハラハラと見ていたら。
「理子ちゃん、おはよー!」
校門から、優雨ちゃんが小走りでやってくる。
「優雨ちゃん、おはよう」
わたしも優雨ちゃんのところへと駆けていくと。
優雨ちゃんは背伸びして、輪の中心をのぞいていた。
「どんなスゴいアイドルがうちの学校にやってきたのかと思っちゃった。野々村くんたちだったんだねー」
その明るい笑顔に、わたしも晴れやかな気分になった。
「夏休みまで今日を入れてあと三日だけど、からだを慣らすにはちょうどいいからって来たの。そしたら、こんな大騒ぎになっちゃったんだ」
「退院したって聞いたときは、大ニュースだったもんね。みんな今か今かと待ってたんだよ、きっと」
「うん、そうだね……」
わたしも優雨ちゃんといっしょに、ふたりの様子をながめた。

