とてもショックだった。
ふたりのあまりの変わりように、こわくてたまらなかった。
「おばさん、きっとだいじょうぶです。樹くんも楓くんも強いから、すぐに目が覚めます。そうしたらいっしょにふたりをしかってやりましょうねっ」
元気にそう言って、美代子おばさんを励ましたわたしだったけれど。
本当はこわくてガタガタふるえていたんだ。
わたしが想像していた以上に、ふたりの状態は深刻に思えた。
こんなこと考えたくないけど、まさか、このまま目が覚めないなんてことないよね……?
「ありがとう、理子ちゃん。そうよね、帰ってくるわよね」
美代子おばさんは涙ぐみながら言った。
「ええ、そうよ。きっと目が覚めるわ」
お母さんもうなずき、美代子おばさんの肩を抱く。
理子のバカ!
心の底から信じなくてどうするの!
くじけそうなわたしを、脳内のわたしが叱咤した。
