超イケメンなふたごくんは、幼なじみを独占したい 【旧タイトル】ハツコイの誕生日(バースデイ)


 優雨ちゃんにゴカイされちゃう……!

 わたしは急いで返信した。

【ちゃんとした返事はまだしてないよ!】

 それから、かんたんに状況を説明した。

【樹くんのこと好きだけど、本当に好きって言っていいのかわからなくて】

【楓くんにはないしょで遊びにいこうって誘われているんだ。これってデートって意味だよね? いいのかな……】

 頭が混乱しちゃって、言いたいことがメチャクチャだ。

 それでも少し時間がたったあとに、またメッセージが返ってきた。

【大事なことだから、ゆっくり考えてから返事をしたほうがいいよ。樹くんなら、きっと待ってくれるって】



 ゆっくり考える……。



 わたしは心のなかでその言葉をくり返した。

 そっか、そういう選択もあったんだ。

 わたしは焦るばかりで、ちゃんと頭が働いていなかった。

 こんな状態で返事をしたらダメだよね。

 優雨ちゃんのおかげで気づくことができた。