超イケメンなふたごくんは、幼なじみを独占したい 【旧タイトル】ハツコイの誕生日(バースデイ)


 けど、自分でなんとなく想像するのと、実際に好きなひとの口から聞かされるとじゃ、衝撃の大きさはぜんぜんちがう。

 涙がでそうになるのを、わたしは必死にガマンした。

「そ、それで……?」

 答えを聞くのがこわかったけれど、おそるおそるたずねた。

「もちろん、断った」

 えっ。

「断った、の……?」

「ああ、でも、あきらめるかわりにデートしてほしいって頼まれたんだよ。最初はふたりで出かける予定だったけど、なんとかサッカー部のヤツらも巻きこんで、こんなふうになった。アニキは、おれに協力してるだけ」

 わたしはポカンと口が開きっぱなしだった。

「それならそうと、どうして話してくれなかったの? 前もって話してくれていたら……」

 あんなにショックを受けることもなかったよ。

 うっ、と、うらみがましい目で見ると。

「なんて顔してんだよ」

 おでこをパチンと指で弾かれた。

「いた~!」