やってきた日曜日。
早起きして三人分のお弁当をがんばってつくった。
おかずの半分以上は、お母さんにつくってもらっちゃった。
けど、卵焼きはわたしの自慢の一品。自分で言うのもなんだけど、甘塩っぱくておいしいんだよ!
ムフフ、今回もうまくできた!
樹くんと楓くん、おいしいって言ってくれるといいな。
ニマニマしながら、お弁当箱におかずをつめているときだった。
「理子、そんなにのんびりしていてだいじょうぶ? もうすぐ時間じゃないの?」
コーヒーを飲んでいたお母さんがカップから口を離し、キッチンの時計を見る。
「あっ、ホントだ!」
大変、急がなきゃ!
エプロンをもたもた外して、三人分のお弁当をリュックの中にあわてて入れる。
水筒に、割りばし、手をふくとき用のぬれティッシュ、ゴミを持って帰るためのレジ袋、熱中症対策の塩あめ、えーと、あとは……。