超イケメンなふたごくんは、幼なじみを独占したい 【旧タイトル】ハツコイの誕生日(バースデイ)


 優雨ちゃんは大きく口をあけて、ゆっくり言った。

「どんなことがあっても揺るがない、きずなみたいなものがちゃんとあるんだ、あー、いいなあって……。そう、たとえば、推しが幸せでいるのを確認して萌える感じ?」

 推し……!

 わたしと、樹くんと楓くんが!?

 じゅわわっ、と頬が焼かれたように熱くなってしまった。

「や、やだ……優雨ちゃんったら……! 今までだれにも言われたことがないよ。ほめすぎだって」

「だあって、ほんとのことだもーん」

 優雨ちゃんの言葉と笑顔は、ささくれたわたしをしあわせにしてくれた。

「そんなこと言ったら、わたしの推しだって優雨ちゃんだよ!」

「えへへ、ありがとー」

 話を元に戻そうと言いながらも、どんどん横にそれていくわたしたち。

 フフッ、楽しいな。

「あのね、これはあたしの考えなんだけど、たぶんね……」

「うん」

「みんな、理子ちゃんがうらやましいだけなんだよ。つまりヤキモチを焼いてるの。だから、つい、理子ちゃんのこと『つりあってない』なんて悪く言っちゃうわけだよ」

「えええっ!」

 わたしはパッと優雨ちゃんをふり向いた。