「理子とケンカしてしょげてるのは、僕も樹も同じだよ。だから仲直りしたくて……昔みたいに三人でサッカーをしようって提案したのは楓なんだ」
「えっ、そうなの……?」
わたしは樹くんの肩越しに楓くんを見た。
楓くんはうでを組みながらそっぽを向いていた。
夕日の中でも、頬が赤くなっているのがよくわかる。
「理子に言われてハッとしたよ。僕たちがまちがっていた。けど、理子を仲間はずれにするつもりは、これっぽっちもなかったよ」
その言葉にウソはないって、わたしにもわかる。
わたしはだまって樹くんの言葉に耳をかたむけた。
「昨日も言ったとおり、練習試合の出場は楓にとってはチャンスなんだ。僕も兄として楓を応援したいし、楓に兄らしいところを見せてやりたい。頼む、理子。わかってほしい。僕と楓に協力してくれないか?」
「樹くん……」
「それにね、僕も少しカッコつけたいんだよ。好きな子にね」
「!」

