超イケメンなふたごくんは、幼なじみを独占したい 【旧タイトル】ハツコイの誕生日(バースデイ)


 学校での優雨ちゃんとの会話を思いだした。

「いい? 理子ちゃん、すぐ許しちゃダメだからね! イケメンだからって思いどおりになると思ったら大まちがいなんだから! そこんところをキッチリあのふたりに教えるんだよ。徹底抗戦だよっ」

「うん、そうだね。わたしがんばる……!」

 優雨ちゃんの言うとおりだ。なんでも思いどおりにならないんだから。

 何がなんでも許さない。ふたりが反省するまでは……。

 よし、とうなずいてアプリをひらく。

 まずは、樹くんからのメッセージを見た。



【理子の気持ちを考えずに勝手にしてゴメン。でも女の子だからって仲間はずれにしたんじゃないよ。これだけはわかってほしい。僕も楓も反省している】



 わたしの決意は、しょっぱなからくじけそうになった。

 どうしてかというと、たぶんこう言ってくるだろうなあと、わたしが予想していたのとほとんど変わらない文面だったから。