私とつむちゃんは、あいちゃんをガン無視して勉強をはじめた。

「日向〜?」

ああ、もう、あいちゃんわかってるって!

「わかったわかった。
行けばいいんでしょ?
放課後行くから安心してって」

「放課後って、今、朝だってわかってるのか?」

「わかってます〜」

めげないあいちゃんを横目に見ながら、私はつむちゃんに数学を教えはじめた。

「この式とこの式を連立方程式にして、xが3ってわかってるから、代入してyは6になるってこと」

つむちゃんは数学の点数が上がらないって言ってたけど、そんな特別わない訳じゃない。

「分かりました!ありがとうございました!」

「いいえー」

私はそのまま机にうつ伏せた。

「日向」

またあいちゃん!?

もう知らないから!

そしてそのまま私は夢の世界へ行ってしまった。