私は彼を許さない。

この世界の内、私以外がみんな彼の味方につこうと、私は彼を許さない。

「恋衣《れい》!おはよ!」

「おはようございます。恋衣ちゃん」

「あ、心暖、つむちゃん。おはよ」

私、日向 恋衣《ひなた れい》に向かって挨拶したのは、親友の心暖《こはる》と紬《つむぎ》ちゃん。

「元気ないね〜、どうしたの?」

「え、元気だよ?」

あ、でも2人は私の味方についてくれるはずだから、彼の味方につくことはなさそう。

「どこが元気なんじゃい!
ほら話してよ、恋衣!」

「元気なんじゃいって、何弁?
どこの言葉なの心暖?」

「んなことどうでもいいから!」

私は彼と同じくらい、このおこった顔の心暖は嫌いかもしれない。

「恋衣ちゃん、ためこみすぎでまた倒れたらどうするんですか?」

「ナイス紬!そうだよ、恋衣!」

はああ。

私、この2人に説明しないとかな。