そうしてやって来た昼休み。

「心暖、つむちゃん。
私今日から昼休みに結花ちゃんのところに行くことにしたから、一緒にいれないかもしれないんだ。」

「結花ちゃんって平 結花?
あの子不登校じゃなかった?」

「うん、そうなんだけど、今日から別教室に行くんだって。
私、結花ちゃんのところ行くって、朱莉たちにも伝えてもらっていい?」

私がそう言うと、心暖は何か一瞬嫌そうな顔をした。

やっぱり、めんどい?

でもすぐに心暖は笑ってうなずいた。

あれれ?どうしたんだろ?

「じゃあ、行って来るね」

私は心暖のことは特に気にせず、結花ちゃんのところへ向った。

でもまさかこの事が、あんな事になるなんてこの時は考えもしなかった。

「日向さん」

後ろから私を呼ぶ声がした。

「魚島先生」

まーた魚島先生だ。

「平さんのところ行ってくれるの?
俺も行くから一緒行こ?」

え、めんど。

私はその言葉をのみこんでうなずいた。

「やっぱり昨日の笑った顔はレアだったのかな?」

「れ、レア!?
そんなにイメージないんだ…。」