「心暖…そう、だったんだね…。」

「ごめん…でもっ…グループ抜ければ、とか…全部…そうは思ってなんかなくて…つい、かっとなって…」

おそるおそる顔をあげると、目を真っ赤にしてる恋衣の瞳に、自分が映っていた。

「だよねえ…。よかった」

クスッとほほえんだ恋衣を見ると、思わず抱きついてしまいそうになって目をそらした。

「本当…ごめんね…。」

「…ううん。こっちこそ…心暖に嫌な思いさせちゃってごめん。」

不思議。

恋衣と一緒だと…少し素直になれてる気がする。

ついさっきまで、恋衣にやつあたりしちゃってたのに。

「うちら…もう一回友達になれる…?」

「っうん…。もちろん」

うちって、恋衣大好きだな…。

「い、一緒に…学校行こっか」

「うんっ」

うちらは喧嘩しても、強い絆で結ばれている。

そう思えた。