連続短編小説




ダメだ。


そんな考え方をするなと、決めたではないか。



ドキドキしている胸を無理やり押さえつけ、私は親友の口にリップを塗る。



より可愛らしく、ぷっくりとした唇に。



親友には控えめよりもそれが似合っている。



そんなの、メイクが上手い親友には自分で分かるはずなのに。



「…ん、できたよ」



やっぱり、親友はとっても可愛い。



「わぁ!ありがとみーちゃん!

みーちゃん大好き!!」



親友は鏡で顔を確認するなり、私を見てそう言った。