連続短編小説



「…似合ってんじゃん」



親友はメイクが上手い。



可愛らしいピンクが白い肌に生えていて、本当に似合っている。



でも。親友ならもっと可愛くなれる。




「それ、ちょっと貸してくんない?」




そう言ってリップを受け取り、親友の顔に近づく。


親友は、私の手が近づく と同時に目を瞑る。









…リップを塗ってあげようなんて思うんじゃなかった。



これじゃあまるで、キス待ち顔じゃないか。



この顔にキスしてしまえたら ―――。