でも、同級生が来ようと動揺はしない。だって、元々うちの営業がちょっと傾きすぎてそこらかしこに宣伝してたのは私の方だし。

 だとしても、「氷の王子様」がくるとは思わないでしょ。

「氷の王子様」はいつも女子と距離を置いてちょっと怖い。でも、やはりその美形さはたまた御曹司という理由からかファンクラブが存在する。

他にもファンクラブが存在する生徒はいる。

しかし、その中でも氷室 涼の人気は別格だった。  私もその美形さは認めるけど恋とかファンとかまではいかないかな。

っと、やばいやばい自分の世界にいっちゃってたよ。 お客様なんだからもてなさなきゃ。

「お客様、本日は本店の料理教室をご受講いただきありがとうございます。私、今回担当します佐倉と申します。よろしくお願い時す。
  また 本日この時間でご受講するのはお客様のみです。」

「 はい、よろしくお願いします」
といい小さく会釈をしてきた。

「では、初回ということで、いくつか質問をさせていただきます。」

「その前に一個質問していいですか。」

「はい、どうぞ。」
私は何を質問されるかわからず少しだけ身構えた。

「あんた うちのクラスの佐倉 凛でしょ。?」