「ん?どうしたの、北条くん」

耳より少し高い位置でツインテールと言うやつをしているフシギの青色と黄色のオッドアイが俺を

見つめる。

「昨日、開かずの間に行ったんだ」

「え、そうだったの⁉︎北条くん、よく無事に帰ってこられたね」

「俺は……入ってなかったから」

「そっか。じゃあ木村くんは入っちゃったってことか……だから行方不明に」

少し俯いて考え事をしているフシギは、見方を変えると笑うのを我慢しているようにも見える。