勝手に馬鹿にしとけっ……。

そうこうしているうちに、もう噂の北校舎の三階についてしまう。

「や、やっぱりやめといたほうがいいって……」

「は⁉︎なに言ってんだよ!」

「しぃっーー!おっきい声出すなよ!」

「お前女かよ……開けるぞ……」

俺の忠告も虚しく散り、拓はドアの取っ手に手をかける。

ガチャッ