「えー?どうしよっかなー」

「お願いだよー……あ、ほら!フシギの欲しがってた人間の目玉あめ、一ヶ月分上げるからさ!」

「え⁉︎本当に?いいよ!」

「よかったよかった……じゃあそろそろ寝ますか」

すっかり言葉遣いが元に戻って、あらかじめ用意していたトンネルをフシギのことを促しながら通る。

それを待っていたかのように扉の前を走り去っていった人影に気付かずに。