「えへっ、気になってきちゃった」

「お前なあ……俺が怖いの苦手なの知ってて後ろから叩いただろ」

「え?なんのこと?」

こいつ……!

「おやおや、今日もお客さんが来てくれたんですね」

そう言いながら後ろから現れたのは、女の人にしては声が低い髪の長い女の人だった。

「う、噂の髪の長い女の人……」

「え?あぁ、僕髪が長いから女の人と間違えられるんですよ。本当は男なのに」